地震と鯰
要石は鹿島・香取の両神宮に有ります。要石の由来について、
『古伝によればその昔、鹿島神宮の武甕槌(タケミカヅチ)神、香取神宮の
経津主(フツヌシ)神の二柱の大神は天照大神の大命を受け、芦原の
中つ国を平定し、常陸・下総付近に至った。しかし、この地方はなおただよえる
国であり、地震が頻発し、人々はいたく恐れていた。
これは地中に大きな鯰魚(なまず)が住みつき、荒れさわいでいるせいだと
言われていた。大神たちは地中に深く石棒をさし込み、鯰魚(なまず)の
頭尾を押さえ地震を鎮めたと伝わっている。(その石棒が要石と呼ばれる)